「As is / To be」は、ビジネスフレームワークのもっとも基本的な項目となります。
意識する・しないに関わらず、ビジネスを行うほとんどの人が、取り組んでいるフレームワークです。
「As is / To be」において重要な事は、ゴール(理想とする姿)を先に決める(見つめ直す)事です。
手順は以下の通りとなっています。
「As is / To be」の手順
step
1理想と現状の把握
あるべき理想の姿を書き出します。次に、現状を整理していきます。
step
2問題の可視化
現状と、あるべき理想の姿にある「ギャップ」を可視化し明確にしていきます。
「ギャップ」が問題点となります。
step
3課題設定
問題をどう解決していくかを考えます。
「As is / To be」の例
- 売上:1,000,000円/月
- 店舗数を30店舗に拡大
- WEBサイトの売上を30,000円/日
など、具体的な数字として「理想の姿を」出す事ができると、現状との比較が容易になり、進むべき方向が明確化されます。
- お店をアットホームな雰囲気にする。
- 社員同士のチームワークを円滑にする。
こういった「理想の姿」を上げる事もできますが、こういった具体的ではない目標の場合は、
「アットホームな雰囲気とは?」「チームワークが円滑とは?」という、具体的に掘り下げるフレームワークが必要となります。
具体的に掘り下げるフレームワークは、別記事で紹介しています。
「As is / To be」を行うメリット
なんとなく取り組んでいる場合でも、「As is / To be」をしっかりと行なっておく意義は多いにあります。
例えば複数の社員やプロジェクトチーム内での方向性を一致させるためには必須です。
また、複数の課題がある場合、取り組むべき事が複雑に絡み合って場合などでも、「どこに辿り着くため」に、「何を取り組んでいる」という事が明確に分かるようになります。
課題を設定した後の解決策を示すものではありませんが、何らかの課題解決手段をとった後に、解決策が適切であったか否かの判断を行う事ができます。
ホームページ制作を行う場合の「As is / To be」
リニューアルも含め、ホームページを制作しようと考えた場合、どのようなホームページ(理想とする姿)を作りたいかを決める必要があります。
この時の理想とする姿とは、デザインなどの「見た目」ではなく、ホームページにどのような「役割」を持ってもらうかを意味しています。
例えば、
- お問い合わせがくるホームページ
- 自社サービスの認知度上げるホームページ
- 予約や注文が入るホームページ
などです。
この時点では、きっと具体性のないタイプの「理想とする姿」になっているので、ここから具体的に掘り下げていくフレームワークに進みましょう。